はじめに
「転職をしようと思ってるんだけど、はじめてなんだよな」
「転職に興味あるんだけど本当に転職すべきなんだろうか」
「転職活動し始めたんだけど本当に転職すべきなんだろうか」
そう考えている方向けにお話しします。以下IT人材白書2017のデータからもわかりますが転職を考えてはいるものの、転職経験がないまたは経験回数が少ない方がまだまだ多いのが現状です。僕自身は4回転職を経験しておりそういった方々の何か参考になればと思いまとめます。
出典:IT人材白書2017
本記事の内容
本記事では以下についてお話ししていきます。
- 本当に転職すべきか迷う時の判断軸
- 転職前にどんな会社か知るために僕がしていること
この記事を書いている僕は転職経験が4回。
- 大手SIer
- 大手エンジニア派遣会社
- ベンチャー企業
- 大手インターネット系企業
と経験をしてきました。もちろん全ての企業でエンジニアとして業務をしています。こういった経験を踏まえ転職をするときに考えるべきことをまとめます。
本当に転職すべきか迷う時の判断軸
僕がこういったときにしていたのは2つ。
- キャリアの整理
- 何を優先するかの順位付け(諦めることを決める)
一つ一つお話ししていきます。
キャリアの整理をすることで振り返りを行い、これからを考えるスタートラインに立つ
まず、キャリアという言葉について整理をしましょう。
曖昧な言葉ですが僕はキャリアとは轍(わだち)のようなもので自分自身が歩んできたあとのことと捉えています。以降はキャリアとはこの意味でお話をして生きます。
さて、キャリアを整理するとはその意味で今までの自分自身の仕事での実績、失敗したことなどを振り返ることとなります。そこまで時間をとる必要はないと思います。僕自身は、
「転職をしようと思ってるんだけど、はじめてなんだよな」
「転職に興味あるんだけど本当に転職すべきなんだろうか」
「転職活動し始めたんだけど本当に転職すべきなんだろうか」
といったことが頭をよぎるようになったときに、時間を作ってノートに書き出したり、メモ帳アプリに書き出したりします。ポイントは書き出して可視化することです。
不安なことは書き出してみると案外大した問題でないことはよくある
転職は大変です。
職場が変わり、
付き合う人が変わり、
(人によっては)職種が変わり、
(人によっては)住む場所が変わり、
、、
ストレスフルであることは容易に想像できますね。それを頭の中でぐるぐる考えていると誰でも気が滅入ってきます。そういったときに大事なことが書き出すこと。これは筆記開示、さらに心理療法として確立させたものを筆記療法ともいうそうです。
「筆記療法」をご存じだろうか。自分にストレスを与えている事柄やトラウマの原因となった出来事、それらにまつわる自分の考えや気持ちを文章として書き連ねる。これによって心理的な負担を軽減し、ひいては心身の健康を増進するというものだ。
頭の中にあるもやもやとしたものを文章という見える形にして、それを読み直すとスッキリすることがある。こうして思考や感情を客観視できると、堂々巡りの状態から脱しやすくなる。
シンプルですが、この書き出すことを通してキャリアを整理することができ、これからのキャリアを考えるスタートラインに立つことができます。
何を優先するかの順位付け
転職をするときには理由があるでしょう。
給料が良くないから
残業が多いから
やりたい仕事ではないから
地元に戻って働きたい
リモートで働きたい
、、
さて、これらは全て叶うのでしょうか。もちろん全てが叶うような職場もあるのかもしれません。が、完璧な職場というのもない、と僕自身は割り切っています。そのため、何を優先するか、何を諦めるのか決めることが非常に大切です。
僕の場合の優先順位、および諦めたこと
例えば僕の場合は1回目の転職の時はソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを始められることを最優先して転職活動をしました。これだけを最優先しています。大学では情報工学を学んできたのでプログラミングの基礎はわかりますが業務での経験はなくその辺りを考慮しての優先度決定をしていました。その結果、派遣エンジニアの会社に入社しインフラエンジニアからソフトウェアエンジニアとしてキャリアを始めることができました。
2回目の転職の時は地元名古屋で働けることを優先し、他のことは諦めました。結果、入社当時20名ほどの小さなベンチャー企業で働くことができました。今まで大きな企業で働いてきたこともあり少し不安もありましたがそれは許容の範囲内でした。
そして3回目の転職では少し欲張り以下を優先していました。
- 給料アップ
- 大企業
- 東京では働きたくないが、大阪なら引っ越ししても大丈夫
結果、希望は通り、なおかつたまたま名古屋でもこれから募集をするところだった、ということで地元名古屋での採用も叶い僕としては最高の転職となりました。3回目にして大成功、という印象です。
さて、こちらは転職会議が行なった転職に関する意識調査です。
1034人に対して調査を行い4人に1人は転職に失敗したと回答しているということです。
はっきりと成功したと回答している方は全体の16%ほどとなっておりこのデータからも転職で満足することが非常に難しいことがわかります。僕自身も3回目の転職で成功したと感じているくらいですし納得のデータです。
転職前にどんな会社か知るために僕がしていること
さて、少し話はかわり、転職する会社についてどう調べるのかをお話しします。
転職前に希望の会社がどんな会社か知ることは非常に大切です。それはお互いにとって大切です。ではそれはどうやって知ることができるのでしょうか。例えば僕はこういった点を見ています。
- 面接の場で話をするエンジニアの方や担当の方と一緒に仕事をしたいと思えるか
- 選考の結果の連絡などは遅い時間にきていないか(残業の度合いの判断軸)
特に1点目の面接の場は非常に大切にしています。中には上から目線ではないか、と思う方もいるかもしれませんね。でもそれは違うと僕は思います。なぜなら、面接の場は特に僕自身も本当にその会社で働き、活躍できそうかを判断する大切な場である、と考えているからです。
あとは一般的にするようにネットで情報を集めたりする程度です。ただ、ネットで集めた情報よりはやはり面接の場で実際にお話をすることが何よりも大事だと思っています。得られる情報量が違います。
まとめ
転職を何度もしてきた僕がいうのもなんですが、お話ししてきたように整理をした結果、転職をしないほうがいいときもあります。実際に僕自身も転職活動を行い、面接を受けた結果、途中で選考を辞退したこともあります。それは選考の途中でその会社で働く自分をイメージできなかったからでした。具体的には面接官だったエンジニアの方とうまくやれるだろうか、とふと思ったからです。
もしじっくり落ち着いて考えた結果、転職をする選択肢がベターである場合は転職活動を始めるべきでしょう。以下記事では実際に転職活動を始めるソフトウェアエンジニアの方向けにお話をしていますので参考になれば幸いです。
さて、今回僕が実際にしていることをお話ししてきました。
これから転職をしようとしている方、本当に転職しようか迷っている方の参考になればと思います。それでは。