はじめに
本記事では地方や地元で働くことについてお話をしていきます。
僕自身はこれまで地元名古屋を離れ東京で働き、転職を機に地元名古屋へ戻り、そして現在は学生時代を過ごした京都で働いています。その経験から転職して地元や地方で働くことについてお話しします。
地元で働きたいと実は考えている、
東京を離れて地方で働くことを考えている、
という方々の参考になればと思います。
本記事の内容
本記事では以下についてお話しします。
- 転職して地元に戻ってきた経緯
- 地元に戻ってきてよかったと思っていること
- 地方で働いている現在のこと
転職して地元に戻った経緯
僕の地元は名古屋からすぐ近くにあります。電車で20分程度にある場所です。
まずは僕が地元に戻った経緯を少しお話しします。
新卒で入った会社では東京に配属になったため約2年ほど東京で働いていました。埼玉の川口から京浜東北線を使い大崎まで通勤していました。今も出張で東京に行くことが度々ありますが通勤ラッシュを見るたびによく2年も通勤していたなと自分でも思います。
転職をしたきっかけは実は地元に戻ることを考えたからではありません。
もちろん、通勤ラッシュが精神的に辛くて、というのも少しはありますが当時はある程度仕方ない、とも考えていました。それよりもスキルアップをしたいと考えていましたね。上述の記事内でも述べていますが以下のように転職をしていく中でたまたま地元の企業に転職し働くことになりました。
- 【新卒】SIer @ 東京
- 【転職1回目】SIer => 派遣エンジニア会社@東京(派遣で地元近くにオフィスのある企業へ)
- 【転職2回目】派遣エンジニア会社 => ベンチャー企業@ 地元名古屋
- 【転職3回目】ベンチャー企業 => 大手インターネット系企業@ 地元名古屋
※ 現在は転職4回目をして学生時代を過ごした京都に移り働いてます
1回目の転職の際に僕は派遣エンジニアをメインの事業として行う企業に入りました。地元に戻るつもりは当時なかったのですがたまたま地元である名古屋へ転勤することになりました。そこでしばらくエンジニアとして働いたのですが体調を崩し、休職をします。そのまま退職し、地元で働く企業を探し地元の企業に就職しました。その後も一度転職をしていますが地元名古屋で勤務しています。
以上のように僕の場合は実は意図してはじめから名古屋で働きたいと思って転職してきたわけではありません。たまたま転職して名古屋に転勤することになり、その後はずっと名古屋で働いています。その結果、これからも可能であれば東京で働くことは避けたいと考えるようになりました。
それではその理由についてこれからお話ししていきます。
地元に戻ってきてよかったと思っていること
本題の地元に戻ってよかったことをお話しします。地元と言っても僕の場合は前述の通り名古屋ですのある程度仕事のある都会(名古屋)の場合ということになります。なお、地元に戻ってよかったこと、ということでまとめていますが地方で働いてよかったこととも同じかと参考になることがあるかと思います。
通勤が楽でストレスが減る
東京に住んでいた際、僕は埼玉から勤務先まで約1時間半もかけて通勤していました。もちろん電車は満員、色々工夫してなんとか座ったりはできる程度でしたがやはりストレスはありました。
それが今ではそういったストレスは全くありません。出勤時間が一般的な会社よりも遅いこともあり、ラッシュの時間とずれていることも理由の一つではありますが満員の電車に乗るということはありません。
都内に勤務する若い会社員の方を対象にした通勤に関するat homeの調査を見てましょう。
<主な調査結果>
◆通勤時間 平均 47 分、“理想”は 29 分、“限界”は 65 分◆出勤時の電車内の居心地 47.7 点、座れることが多い人は 64.0 点
◆今後、通勤時間短縮のために、引越しをしたい 42.5%
◆物件探しの際、電車の混雑情報を教えてもらいたい 68.2%、教えてもらった 21.2%
◆通勤中、車内でしていること 1位「音楽を聴く」64.5%
◆乗換駅の中にあると嬉しい商業施設 1 位「ドラッグストア」65.0%
◆遅刻しそうな時、電話以外の手段で連絡 38.7%
出典:https://athome-inc.jp/wp-content/uploads/2018/06/2018061301.pdf
僕が注目したのは物件探しの際に電車の混雑情報を教えて欲しい方が68%いる、という情報です。やはり多くの方にとって電車の混雑は気になることなんだなと思いました、東京に住んでいる方はあんまり気にしていないのかと思ってましたから(笑)
また、現在の新型コロナウィルスのような健康上のリスクも非常に高いのがこの通勤だと思います。リモートワークやテレワークがさらに広がっていくことが今後予想されるのであれば東京で働く理由が減っていく方もいるかと思います。避けられるのであればこの通勤時のリスクは避けたいのはみなさん同じだと思います。
下記は都道府県ごとの平均通勤時間を表しているデータになります。
全国平均は片道36分となっており最も長いのは神奈川県で片道48分ということです。
勤時間の全国平均は片道36.0分(以下、全て片道の時間)。全国で最も通勤時間が長いのは神奈川県で48.0分。2位は千葉県、3位は埼玉県と首都圏が上位を占めている。
東京も神奈川と同じようにほぼ赤色で塗られていることから相対的にみて非常に通勤時間が長いことがわかります。名古屋もオレンジ色ですので通勤時間が長いとは思いますが平均よりは高い、という程度のようです。
東京と愛知県の通勤時間のデータでみてもはっきりあることがわかります。
地元に戻ってから僕は毎日通勤中はゆっくり英語の勉強をしています。電車に乗っている間はアプリを使って勉強をする時間を有益に使えています。もちろん東京にいた時もそういったことはできますが今の方が集中してできるためいいかなと感じていますね。
家賃が安いので広い部屋に住める
東京に住んでいる場合、ある程度広い部屋に住もうと思いとやはり家賃が高くなりがちです。そして広い部屋にすみたいと思うと通勤時間がかかるが離れた場所に住む、ということになるでしょう。
僕自身は現在1LDKの賃貸に住んでいますが家賃は毎月7万円以下です。リビングは日当たり良好、新築の物件です。通勤時間は全て込みで30分ほどでしょうか。電車に乗っている時間は15分ほどです。
実際に家賃を比較してみましょう。まずは東京の家賃についてHOME’Sに掲載されている東京都の家賃相場から引用します。
さて次いで名古屋市の家賃相場をみてみましょう。
ワンルーム、1K、1DKの相場の比較になります。単純に比べるのも難しいですがざっとみても人気のある駅、エリアでも差があることが一目瞭然ですね。東京にいると通勤時間が1時間程度は当たり前という雰囲気があるように思います。近くに住んでいる方もその場合は部屋が狭くて日当たりも微妙、、という何かしら我慢ポイントがあるのではないでしょうか。
ダメ押しでもう少しデータをみてみましょう。
こちらは家賃の平均を相対的に表しています。暖色の都道府県ほど平均家賃が高いということになります。
一目瞭然で東京だけ真っ赤ですね(笑)
このデータからは部屋の広さに関する情報はわからないですが、当然のことながら同じ費用であれば東京よりオレンジ色で塗られた愛知県の方が広い部屋に住めそうですね。
地元に戻ってきてからは前述の通りゆとりのある状況で生活をできています。そうすると自分でも驚くのですが精神的にも落ち着きが出ますし、自分の状態をコントロールしやすくなります。そして単純に体調が悪くなることも減ったように思います。
普段生活している環境を変えるだけ、とはいえこういった効果があるのは地元に帰ってきたおかげだと思います。家族連れの方にとっては家族との時間を平日の仕事終わりにも取れることもあるでしょう。東京ですとそういったことは難しいかもしれませんね。
地方は時間の流れが東京よりは穏やか、余計に焦ることはない
感覚的な話にはなりますが、東京よりは生活している人々がせかせかしていないように思います。具体的なことでいうと、歩くスピードであったり、人の混み具合、急いでいたり焦っている人が少ない、という場面などをざっとみて感じたことかもしれません。
もちろん名古屋もある程度都会であるため東京と比べた場合の印象にはなります。ただ、周りがそういったペースだと自分自身の余裕にも繋がります。その点についても良い点だと思っています。
仕事に集中できる
これらは上述の項目の結果、ということにもなると思います。
通勤でのストレスが減り、生活にゆとりがあり、変に焦ることが減る、そうした結果として仕事に集中できるということです。僕としてはやはり東京にいたときよりも仕事に集中できているように思います。
これは地元または地方で働いているから、ということが大きく関係していると思っています。
地方で働いている現在のこと
現在は地元を再度離れて学生時代を過ごした京都に移り働いています。仕事としては名古屋で働いていた時と変わりません。
今回の転職でももちろん東京で働くという選択肢もありましたが地方で働くことを選択しました。今回は京都で働くことを選択したのですがその理由は学生時代の4年間を過ごした勝手知ったる場所であることが大きかったです。
京都で働く、という経験は初めてですが4年間過ごした地域であるため大きな不安もなく、そして想定したように働きやすく生活面でも過ごしやすいため満足しています。そして、休日はゆっくりと過ごせるため前述したように地方や地元での生活を満喫できていると思います。
僕の地元である名古屋、そして学生時代を過ごした京都でのことを考えてもやはり転職して地元や地方で働くことは改めておすすめできるなと思っています。
また、現在は業界にもよりますが地方拠点やリモートワーク環境を提供している企業も増えてきており東京で働いている場合と変わらず働けるケースが増えていると思います。出張に行く機会は確かにありますがそれを鑑みても地方で働くことはいいなと思います。
新型コロナウィルスは働き方を永久に変えてしまった、という見解もあります。
急速に働き方が変わっていることは日々感じていますがこの流れは非可逆だなと僕も思っています。環境が整っていくと、東京で生活して働く理由というのは少しずつ弱くなっていくと僕は考えています。その時、どこで働くかというと自分の育った地域やよく知ってる地域(僕にとっては学生時代を過ごした京都)が候補に上がるでしょう。東京ももちろんいいですが、地方で働くという選択肢が今までよりも選択肢やすくなることはいいことだと僕は思います。
まとめ
細かい点を挙げると他にもあると思いますが、大まかには上述の通りかと思います。地元や地方で働き始めるには転職などもちろん課題はいくつもあると思います。ただ本記事で挙げたようにメリットも非常に大きくあります。ただ、つい最近こういったニュースも話題になりましね。
出典:東京23区から地方に就職 最大300万円給付へ「どれぐらいの効果があるのか」 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン
転職は簡単ではありません。地元や地方での転職もある程度の都会が近くにあれば働き口はあるでしょう、それでもいくつかハードルはあると思います。こういった制度もうまく使えそうであれば金銭面だけでもサポートをもらい地元や地方へ転職するのはありでしょう。
僕自身はお話ししてきたように地元または地方で転職して働くことで生活にゆとりが出ることから、以下のような順番にいいサイクルが周り様々な点でいい結果に繋がっていくと考えています。
- 生活にゆとりが出る
- 仕事にも集中できる
- 生活も充実
- 仕事も充実
- ···
東京ではなくとも地元近くの主要都市で働ける場所がありそうであれば一度検討をしてみるのはどうでしょうか。
もちろん転職は計画的に、です。転職について興味をお持ちの方は僕自身の転職の話を下記にまとめていますので合わせてご覧頂ければと思います。僕自身は転職を4回しており年齢の割には転職経験が多い方ですので参考になる情報があるかと思います。
それでは以上です。どなたかの参考になれば幸いです。